賃貸マンションを選択するうえで一番重視されるのは、恐らく家賃(金額)なのではないでしょうか。部屋を借りる以上、必ず払っていかなければならないものであり、安いものではないので重視するのは当たり前の話です。
しかし、同じようにずっと払っていかなくてはならないものであるのに、物件を選択する際にあまり考慮される事がないものがあります。それが「光熱費」です。定額ではないものの、家賃と同じように払っていくものなのに気にしない・・・とても勿体ない事です。そして、光熱費はどんな物件に住んでも同じ金額が掛かるかと言うと、決してそうではありません。どのような物件が安いのでしょうか。
まず、分かりやすい所で言うと鉄筋コンクリート造(RC造)は気密性が高く、外気の影響を受けづらいため冷暖房に掛かる費用が安くなるケースが多いようです。さらに、最近メジャー化してきた外断熱であればさらに効率はよくなるでしょう。
次に窓です。ペアサッシと言われるガラスを2重にしたものが今では当たり前になりつつあります。ペアサッシの様な外気の影響が少ないサッシであればこれも冷暖房費用の節約になります。おまけに断熱カーテンのようなものを使用すれば、これも効率アップに繋がるでしょう。
そして、意外に知られていないのが、「中部屋」です。例えば、3階建てのマンションで一番光熱費が掛からないのは2階の中心の部屋です。その理由は単純明快で、部屋自体が外気から遠いため、とても影響を受けづらいことにあります。もっと言えば周りの部屋の皆さんが放っておいても暖房や冷房が使用するのです。それらが直接部屋に届くことはありませんが、ある意味で断熱材以上の断熱効果を発揮するわけです。
賃貸マンションにおいては中部屋よりも角部屋の方が人気になりがちですが、節約や快適性を求めるのであれば中部屋こそ選択する価値がある部屋なのかもしれません。
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