昨今の賃貸マンションは分譲マンションに近いグレードの物件が増えてきました。それは設備面だけではなく構造や断熱性能等、普段目にすることのない所も同様の事が言えるようです。その中でも断熱性能の進化は素晴らしく、目を見張るものがあります。しかしそれによって気を付けなければならないことができました。
それは高気密であるがために、室内で発生した湿気(料理やお風呂、人から発生するもの)が意図的に換気をしないと外へ抜けていきづらいという事です。従来の木造のアパートであれば、自然に建物外部へ排出されていましたが、高気密のマンションとなるとそうはいきません。意識的に換気扇を利用したり、24時間換気の機能を利用することが必要となってきます。
そういった事を怠るとどうなるか。室内に湿気が溜まり、結露が発生するでしょう。さらに結露した場所には小さなゴミや埃が溜まります。それを繰り返すとそこにカビが発生するのです。そこまでの状態になると、慌てて換気をしても手遅れになっており、部屋の中は見えない汚れが多量に存在する状態になっています。
今のは極端な例です。しかし、決して嘘ではありません。生活環境によっては十分発生する可能性のあることです。そうならない為には、適度に換気を行うことが肝要となります。
料理をするときやお風呂に入った後など、蒸気が発生するような際には、換気扇を使用する。定期的に窓を開け空気の入れ替えを行う。高気密のマンションでより快適に生活するためには、まず高気密とはどういう事なのかを考えることが必要なのではないでしょうか。
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