水道はエネルギーとは関係ないと思っている方も多いと思いますが、それは間違いなのです。
水を川からくみ上げ、浄化した後、水道管を何キロにもわたって送水するため、相当なエネルギーが使われます。さらにマンションでは、供用部のポンプ等を使って10階や20階に運んでいます。そこまでに使われるエネルギーの事を考えると、やはり家の中で使う水の量は少なければ少ないほどエコなのだということに至ります。
家庭で水が一番使われているところはどこでしょう?東京都水道局のホームページによると、トイレ(20%)での使用が1番、次がお風呂(24%)です。炊事(23%)、洗濯(16%)よりも多いのです。水洗トイレは、1回の使用で10ℓ以上の水を使うのがほとんどですが、最近の新築のマンションには6ℓ未満の節水型トイレが設置されており、中には5ℓ未満のものもあります。さらに最近のトイレは、表面に汚れが付きにくく、掃除のための水使用量も少ない為、いいことずくめです。
お風呂の水使用量を減らすにはどうしたらいいでしょう?シャワーを出し続けないこともありますが、やはり1回に200ℓ以上必要な「お湯張り」の頻度を減らしたいものです。最近のマンションでは「ミストサウナ」を標準装備しているものもありますが、実はこのミストサウナこそ、お湯張りの頻度を抑える必殺技なのです。
体を心から温めるには、実はお湯につかるより、ミストの中にいた方が、体に無理なく効果的です。お湯につかると、瞬間的に体温は上昇しますが、水圧によって体表近くの毛細血管が収縮するため、熱が伝わりにくく、短時間つかっただけでは体はなかなか温まらないのです。肌の保温効果を高めるだけでなく、ミストサウナのエコな一面を是非体験してみてはいかがでしょうか。